自分の歌を録音して聴いたとき、思っていた音と違って驚いた経験はないでしょうか。あるいは、カラオケの採点でいつも同じあたりの点数で止まってしまう、という方もいるかもしれません。
音痴という言葉はひとくくりで使われますが、実際にはつまずいている場所によって5つのタイプに分かれます。そして、どのタイプに近いかで、次にやることがまったく変わります。
音のズレを聞き分けられないのか、聞き分けられているのに声が出ないのか。この2つは正反対の状態ですが、どちらも「音痴」と呼ばれます。ここを取り違えたまま練習を続けると、方向の違う努力を重ねることになります。
この記事は、自分がどのタイプに近いのかを決めるための記事です。原因の詳しい話と練習方法は別の記事にまとめてあるので、ここでは判別に絞って進めます。
タイプ判定は25の質問で行います。紙もアプリも必要ありません。当てはまるものを指で数えるだけです。
音痴の種類は5つ|まずは一覧で見比べる
音痴は「歌が下手」というひとつの状態ではありません。声を出すまでの流れのどこでつまずいているかによって、性質の違う5つに分かれます。
先にお断りしておくと、この5つは歌や発声の分野で使われている呼び分けであって、医学的な診断名ではありません。自分の状態を整理するための目安として読んでください。
まずは名前と、それぞれが何を指すのかを一覧で見ていきます。

| タイプ | どう聞こえるか | 自分で気づけるか | チェックの手がかり | つまずいている場所 |
|---|---|---|---|---|
| ① 感覚性(感受性)音痴 | 音の高さがそもそも合っていない | 気づきにくい | 録音を聴いてもズレが分からない | 音を聞き分ける側 |
| ② 運動性音痴 | ズレるが、本人は分かっている | 気づける | 頭では鳴っているのに声が違う高さになる | 声を出す側 |
| ③ リズム音痴 | 音程は合うが拍がずれる | 気づきにくい | 手拍子がだんだんズレる | タイミングを取る側 |
| ④ 滑舌(表現)音痴 | 音は合うが言葉が届かない | 気づきにくい | 「何を歌っているか分からない」と言われる | 言葉を作る口や舌 |
| ⑤ 音域音痴 | 特定の高さだけ崩れる | 気づける | サビで声がひっくり返る | 曲のキーと声域の不一致 |
この表で注目していただきたいのは、「自分で気づけるか」の列です。②と⑤は本人に自覚がありますが、①③④は自覚がないまま続いていることがあります。
「自分は音痴かもしれない」と検索してたどり着いた方は、すでに何かに気づいている状態です。その気づきがどの列に対応するのかを、このあとのチェックリストで確かめていきます。
複数のタイプに当てはまることもあります。その場合は、当てはまる数が多いほうから確認していってください。
「音痴は3種類」と書かれていることが多い理由
音痴について調べていると、「2種類」と書かれた記事も「3種類」と書かれた記事も出てきます。数が合わないので戸惑った方もいるはずです。
これはどれかが誤っているという話ではありません。何を基準に分けているかが違うだけです。ここを先に整理しておくと、このあとの判定がぶれません。
分け方は「2つ」「3つ」「5つ」に分かれている
よく見かける分け方を、基準ごとに並べるとこうなります。
| 分け方 | 中身 | 何を基準にしているか |
|---|---|---|
| 2つに分ける | 先天的/後天的、または 耳/喉 | 原因の出どころ |
| 3つに分ける | 感覚性・運動性・リズム | 音程とリズムという音楽の要素 |
| 5つに分ける(本記事) | 3つ+ 滑舌・音域 | 次にやる練習が変わるかどうか |
2つに分ける書き方は、原因が生まれつきのものか後から身についたものか、という視点です。3つに分ける書き方は、音程とリズムという音楽の要素で切り分けています。
この記事が5つにしているのは、読者が次に取る行動を分けるという基準を採っているからです。
3分類に含まれていないのは「滑舌」と「音域」
よく見る3分類(感覚性・運動性・リズム)は、音程とリズムの話です。言葉の作り方と、曲のキーは含まれていません。
ところがこの2つは、歌がうまく届かない原因として実際に起きます。しかも、対処の方向が音程の練習とまったく違います。
3分類から抜けている2つ
- 滑舌 … 音程は合っているのに、歌詞が聞き取れない状態。音を聞き分ける練習をしても、声の高さを直す練習をしても、この状態は変わりません
- 音域 … 声が無理なく出る範囲と、曲のキーが合っていない状態。キーを変えるだけで解決することがあります
とくに音域は、練習の前に確かめられる項目です。原曲のキーが自分の声に対して高すぎるだけなら、音程の練習をどれだけ重ねても、その曲は歌いやすくなりません。
この2つを音程の問題として一緒に扱ってしまうと、方向の違う練習を続けることになります。だからこの記事では分けて数えています。

絶対音感があっても音程を外すことはある
もうひとつ、分類を考えるときに混同されやすいのが絶対音感です。
絶対音感は、基準の音がなくても音の高さを言い当てられる力を指します。これは音を聞き分ける側の話であって、その高さで声を出せるかとは別の話です。
聞き分けはできているのに、声にすると違う高さになる。これが②の運動性音痴にあたります。音感と発声の関係については絶対音感があっても音痴?音楽スキルの本当の仕組みを徹底解説!で詳しく整理しています。
音痴タイプ判定チェックリスト|25の質問で自分の型を数える
ここからが本題です。5つのタイプそれぞれに5問ずつ、合計25の質問を用意しました。
やることは、当てはまるものを数えるだけです。「はい」か「いいえ」で答えられる形にしてあるので、迷ったら「いいえ」で構いません。
この記事は「あなたは◯◯音痴です」という判定はしません。返すのはタイプごとに当てはまった数だけです。そこから先は、数を見ながらご自身で読み進めてください。
なお、複数のタイプに当てはまるのは珍しいことではありません。数が割れても問題ないので、まずは5つ全部を通して数えてみてください。
数え方
- ①から⑤まで、それぞれ5問に「はい/いいえ」で答える
- タイプごとに「はい」の数を覚えておく
- 5問中3問以上「はい」なら、そのタイプに当てはまる項目が多いという読み方をする
答えるときに1点だけ気をつけていただきたいのは、25問を同じ日にまとめて答えることです。声の出方は体調や時間帯で変わるため、日をまたぐと基準がずれます。
また、思い出しながら答えると記憶の印象に引きずられます。可能なら、このあとの「自宅でできる確認手順」を先に1つだけ試してから戻ってきても構いません。
① 感覚性(感受性)音痴のチェック
音のズレそのものを聞き分けにくいタイプです。自覚が生まれにくいのが特徴で、人から指摘されて初めて気づくことがあります。
① 感覚性(感受性)音痴|5問
- 自分の歌を録音して聴いても、どこが原曲とズレているのか自分では分からない
- 「今の音、外れてたよ」と言われても、どこが外れていたのか思い当たらない
- ピアノやアプリの単音に声を合わせたとき、合っているかどうか自分では判断がつかない
- 人の歌を聴いても、音が外れているかどうか分からないことがある
- カラオケの採点で音程バーがズレていても、聴いた印象では違和感がなかった
② 運動性音痴のチェック
ズレていることは分かっているのに、その高さで声が出ないタイプです。①とは正反対の状態になります。
② 運動性音痴|5問
- 歌っている最中に「今ズレた」と自分で気づく
- 頭の中では正しいメロディが鳴っているのに、声にすると違う高さになる
- お手本を聴いた直後に真似しても、同じ高さで出せない
- 声を出したあとで、探るように高さを直している
- 高い音に届かせようとすると、力んだり喉が締まったりする
③ リズム音痴のチェック
音程は取れているのに、拍がずれるタイプです。音程だけを気にしていると見落としやすい項目になります。
③ リズム音痴|5問
- 音程は取れているのに「走っている」「遅れている」と言われる
- 曲に合わせて手拍子をすると、だんだんズレていく
- 歌い出しのタイミングが早くなったり遅れたりする
- 伴奏を聴きながらだと、どこで入ればいいか分からなくなる
- 間奏や休符が長い曲で、次に入る場所を見失う
④ 滑舌(表現)音痴のチェック
音程もリズムも合っているのに、歌詞が届かないタイプです。話し方の癖がそのまま歌に出ている場合があります。
④ 滑舌(表現)音痴|5問
- 音程は合っているのに「何を歌っているか分からない」と言われる
- 早口の歌詞になると言葉がつぶれる
- 録音を聴くと、自分の歌詞が聞き取りにくい
- 話すときにも「え?」と聞き返されることがある
- 語尾や子音が飲み込まれて、伸ばす音だけが残る
⑤ 音域音痴のチェック
声が無理なく出る範囲と、曲のキーが合っていないタイプです。歌える曲と歌えない曲の差がはっきり出ます。
⑤ 音域音痴|5問
- サビでいきなり声がひっくり返る、または急に小さくなる
- 曲の前半は歌えるのに、高くなる部分だけ外れる
- 低い音の出だしが、かすれて声にならない
- キーを下げる(または上げる)と急に歌いやすくなる
- 歌える曲と歌えない曲の差がはっきりしている
数え終わったあとの読み方
5つ分の数が出そろったら、次の順番で読んでください。ここが判定のいちばん大事なところです。
- どれか1つだけが3問以上だった場合|そのタイプに当てはまる項目が多いということです。次の「タイプ別の特徴」で、その番号の欄だけ読んでください
- 2つ以上が3問以上だった場合|数が多いほうから読みます。同数なら、両方の欄を読んでください
- ①と②が同数だった場合|この2つは正反対の状態なので、録音で切り分けられます。録音を聴いてズレが分かるなら②寄り、分からないなら①寄りです
- ⑤が3問以上だった場合|ほかのタイプより先に、キーを変えて同じ曲を歌ってみてください。キーを変えただけで歌いやすくなるなら、その曲に関しては音程の練習より先にやることがあります
- どれも2問以下だった場合|このあとの「自宅でできる確認手順」に進んでください。実際の音で確かめると、数が動くことがあります
当てはまる数が同じで決められないときは、次の「タイプ別の特徴」を両方読んでみてください。読んでいるうちに、どちらかがしっくりきます。
タイプ別の特徴と、なぜそうなるのか
ここからは、タイプごとの詳しい説明です。当てはまる数が多かった番号の欄だけ読めば十分です。上から順に読む必要はありません。
各タイプの「なぜそうなるのか」は要点だけを書いています。遺伝や脳の働き、発声の仕組みといった踏み込んだ話は別の記事にまとめてあるので、そちらへの案内をこのH2の最後に置いておきます。
① 感覚性(感受性)音痴|ズレていることに気づきにくい
ピアノの単音に声を合わせても、合っているかどうか自分では判断がつきません。録音を聴き返しても、どこがどうズレているのかが浮かんでこない状態です。
本人に違和感がないため、指摘されるまで気づかないまま過ごしていることがあります。「自分は音痴かもしれない」と感じ始めた時点で、すでに何かに気づいているとも言えます。
なぜそうなるのか|音の高さの違いを聞き分ける側でつまずいています。声を出す力の問題ではないので、発声練習だけを重ねても手応えが出にくい部分です。
気づきにくさそのものについては、「もしかして音痴かも…」なぜ気づかない?その原因と解決策を徹底解説!で別に整理しています。
次にやることの方向|声を出す練習より先に、音を聴き分けるところから入ります。
② 運動性音痴|ズレは分かるのに声が出ない
頭の中では正しいメロディが鳴っているのに、声にすると違う高さになります。歌っている最中に「今ズレた」と自分で分かるのが、①との決定的な違いです。
音を出したあとで、探るように高さを直している場合もこのタイプに入ります。狙った高さに一発で届かず、後追いで合わせにいっている状態です。
なぜそうなるのか|聞き分けはできていて、声を出す側でつまずいています。喉の使い方や息の量が安定していないと、狙った高さに声が乗りません。
次にやることの方向|聴き分けはできているので、声の出し方に集中できます。1音だけを合わせる練習から入ります。
③ リズム音痴|音程は合うのに拍がずれる
手拍子は合うのに、歌い出すと少しずつ前のめりになります。音程を追いかけているうちに、拍の位置が置き去りになっている状態です。
間奏や休符が長い曲で、次に入る場所を見失うのも同じ性質です。音の高さは合っているので、本人は問題を感じにくい部分になります。
なぜそうなるのか|音程ではなく、拍を取るタイミングでつまずいています。音程の練習をいくら重ねても、この部分は別に扱う必要があります。
次にやることの方向|音程をいったん外して、拍だけに集中する時間を作ります。
④ 滑舌(表現)音痴|音は合っているのに言葉が届かない
音程は合っているのに「何を歌っているか分からない」と言われます。早口の歌詞になると言葉がつぶれ、語尾や子音が飲み込まれて、伸ばす音だけが残る状態です。
話すときにも聞き返されることがあるなら、歌だけの問題ではない可能性があります。
なぜそうなるのか|音の高さではなく、言葉を作る口や舌の動きでつまずいています。これは音程の練習では変わりません。
次にやることの方向|歌わずに、歌詞を声に出して読むところから始めます。
⑤ 音域音痴|曲のキーが自分の声に合っていない
サビでいきなり声がひっくり返る、または急に小さくなります。曲の前半は歌えるのに、高くなる部分だけ外れるのが典型です。
低い側で起きることもあります。出だしがかすれて声にならない場合は、下の限界を下回っている可能性があります。
なぜそうなるのか|声が無理なく出る範囲と、曲のキーが合っていません。これも音程の練習では変わりません。声の問題ではなく、曲の選び方とキー設定の問題です。
次にやることの方向|練習の前に、キーを変えて同じ曲を歌ってみます。ここで解決するなら、ほかの練習は後回しで構いません。
間違えやすい組み合わせと、その見分け方
5つのタイプには、症状が似ていて取り違えやすい組み合わせがあります。数が割れたときは、この表の質問で切り分けてみてください。
| 迷いやすい組み合わせ | 共通していること | 切り分ける質問 |
|---|---|---|
| ① と ② | 音程が外れる | 録音を聴いて、ズレている場所が分かるか(分かる→②) |
| ② と ⑤ | 狙った高さで声が出ない | 曲全体で外れるか、高い所(低い所)だけか(特定の高さだけ→⑤) |
| ① と ③ | 本人に自覚が生まれにくい | 音を止めて手拍子だけしたとき、伴奏に合い続けるか(ズレる→③) |
| ③ と ④ | 歌が遅れて聞こえる | 歌詞を歌わずに読んだとき、拍に乗るか(乗る→④の言葉の問題) |
| ④ と ⑤ | 高い所で歌詞がつぶれる | キーを下げても言葉がつぶれるか(つぶれる→④/直る→⑤) |
とくに多いのが、④滑舌だと思っていたものが、実は⑤音域だったというケースです。声が出しにくい高さでは口の動きまで硬くなるため、言葉がつぶれます。この場合、滑舌の練習をしても状況は変わりません。
もうひとつ知っておいていただきたいのは、タイプは固定ではないということです。曲によって、あるいは体調や場所によって、出方が変わることがあります。今日数えた結果は「今の自分の傾向」であって、生涯変わらない性質ではありません。
「なぜそうなるのか」をタイプごとに掘り下げたものは、こちらの「音痴の原因はなに?タイプ別改善アプローチを徹底解説!」にまとめています。
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音痴の原因を3段階で整理|聞く・処理する・出すのどこで詰まるか
続きを見る
自宅でできる確認手順|チェックの結果を裏取りする
チェックリストは自己申告なので、実際の音で確かめると精度が上がります。ここでは3つの手順を紹介します。
いずれも道具を買う必要はありません。スマホとカラオケがあれば足ります。
スマホで録音して、原曲と交互に聴く
伴奏なしで1フレーズだけ歌い、スマホの録音アプリで録ります。そのあと、原曲の同じ場所と交互に再生してください。
録音するときの3つの条件
- 伴奏を流さない … 伴奏が混ざると、自分の声だけを聴き取れなくなります
- サビではなく、Aメロの1フレーズにする … サビは音域の影響が強く出るため、音程の状態が読みにくくなります
- イヤホンで聴き返す … スピーカーだと細かいズレが埋もれます
録音について書かれた記事は多いのですが、「録音して聴いてみましょう」で終わっていることがほとんどです。大事なのは録音した音の何を聴くかで、見るべきは次の4点だけです。
| 聴くところ | 結果と、対応するタイプ |
|---|---|
| ズレが分かるか | 分からない → ① 寄り/分かる → ② 寄り |
| 出だしから外れているか、途中から外れていくか | 途中から少しずつ → ③ の可能性 |
| 歌詞が聞き取れるか | 聞き取りにくい → ④ |
| 特定の高さだけ崩れるか | 高い所・低い所だけ → ⑤ |
1つ目の項目が、①と②を切り分ける決め手になります。ここが自分で判断できないと感じた場合は、その感覚自体が①側の手がかりです。
カラオケの音程一致率を見る
採点機能を使うときは、総合点ではなく「音程」の項目だけを見てください。総合点には表現力やビブラートなど別の要素が混ざるため、音程の状態が読み取れません。
そのうえで、同じ曲をキーを変えて2回歌います。1回目は原曲キー、2回目は2つか3つ下げたキーで歌い、音程の項目がどう動くかを見比べます。
キーを変えた2回の結果の読み方
- 音程の数値が大きく上がった … ⑤ 音域の要素が大きい。曲のキーが合っていなかった可能性があります
- ほとんど変わらなかった … 音域以外のところにつまずきがあります。①②③④を見直してください
なお、「何点以上なら音痴ではない」という線引きはこの記事では示しません。採点は機種や採点方式によって基準が違うため、点数そのものからタイプを判定することはできないからです。
アプリの単音に声を合わせる
ピアノアプリやチューナーアプリで単音を鳴らし、その高さで「あー」と声を出します。メロディではなく、たった1音だけです。
ここで見るのは、合っているかどうかではありません。合っているかどうかが自分で分かるかどうかです。これが①と②の分かれ目になります。
音程を画面で確かめられるアプリについては、音痴を治す!タイプ別で選べる音程・リズム感を鍛えるアプリ特集で用途別にまとめています。
ひとつ補足しておくと、その記事はタイプを3つに分けています。アプリで扱えるのが①感覚性・②運動性・③リズムの3つだからで、この記事の5分類と食い違っているわけではありません。④滑舌と⑤音域は、アプリでの判定が難しいタイプです。
それでも決まらなかった場合
ここまで試しても、①と②が同数のまま残ることがあります。この2つは「自分でズレが分かるか」という自己判断で切り分けるため、その判断自体に自信が持てないと、堂々巡りになります。
正直に書くと、公開されている情報だけでこの2つを切り分けるのは難しい部分です。自分の耳で自分の耳を検査しているのと同じ構造だからです。
その場合は、自分の声を第三者に聴いてもらうのが早い解決になります。

ここは公開情報からは切り分けられない部分です。①と②が同数で残るなら、人に聴いてもらうのが早いです。
タイプ別に、次にやること
当てはまる数が多かったタイプによって、最初に試すことが変わります。ここでは方向だけを示します。
順番を間違えると手応えが出にくくなるので、まず1つだけ選んで試してみてください。
| タイプ | まず試すこと | なぜそれが先か |
|---|---|---|
| ① 感覚性 | 単音を聴いて声を合わせる(手順3の繰り返し) | 聞き分けから始めないと、声の練習の正解が分からない |
| ② 運動性 | 出だしの1音だけを合わせる | ズレは分かっているので、声の出し方に集中できる |
| ③ リズム | メトロノームか手拍子に合わせて歌詞を読む | 音程を外して拍だけに集中できる |
| ④ 滑舌 | 歌わずに歌詞を声に出して読む | 音の高さを外すと、言葉の問題だけが残る |
| ⑤ 音域 | キーを変えて同じ曲を歌う | 練習より先に確かめられる。変われば練習の前にやることがある |
⑤だけ性質が違うことに気づかれたでしょうか。音域は練習ではなく設定の問題なので、その場で答えが出ます。⑤が3問以上だった方は、ここから試すのが早道です。
それぞれの練習を具体的な手順まで落としたものは、こちらの「音痴克服!簡単な練習法で歌が上手くなる方法【音痴の治し方】」をご覧ください。
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音痴の治し方をタイプ別に|今日から始める1日10分の練習メニュー
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自分の声を、人に聴いてもらうという選択肢
チェックの結果がはっきりしなかった場合や、複数のタイプに当てはまった場合は、自分の声を第三者に聴いてもらうのが、いちばん早い切り分けになります。
ナユタスは全国100校以上で無料体験レッスンを実施しています(公式サイト・2026年8月15日確認)。まずは1回だけ受けて、自分がどのタイプに近いのかを見てもらう、という使い方もできます。
※体験レッスンの内容・料金は公式サイトの最新情報をご確認ください。
もちろん、今すぐ教室を決める必要はありません。合わないと感じたら、そこでやめて構いません。
教室を比べるときの見るべき点は、こちらの「「音痴を治す」に特化したボイストレーニングスクールの選び方と効果」に整理しています。
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音痴の人向けボイトレ教室の選び方|8社の料金と形式を公式比較
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無料で試せる範囲があるうちは、そこで様子を見て構いません。
音痴の種類に関するよくある質問
「音痴 種類」で検索される方からよく出てくる質問を、7つにまとめました。
音痴にはどのような種類がありますか?
この記事では「感覚性(感受性)」「運動性」「リズム」「滑舌(表現)」「音域」の5つに分けています。2つや3つに分けている記事もありますが、何を基準に分けているかが違うだけです。なお、これらは歌や発声の分野で使われている呼び分けであって、医学的な診断名ではありません。
カラオケで75点だと音痴ですか?
点数からタイプを判定することはできません。採点は機種や採点方式によって基準が異なり、総合点には音程以外の要素(表現力・安定感・ビブラートなど)が混ざるためです。採点画面を使うなら、総合点ではなく「音程」の項目だけを見てください。同じ曲をキーを変えて2回歌い、音程の項目が動くかどうかを見ると、音域の要素があるかを切り分けられます。
音痴の病名は何ですか?
音の高さの認識に困難がある状態を指す医学用語として、失音楽症(アムジア)があります。ただしこれは医学的な診断が必要な状態で、この記事のチェックリストや自己判断で区別できるものではありません。日常で使われる「音痴」とは別の枠組みだと考えてください。気になる場合は医療機関で相談してください。
複数のタイプに当てはまりました。どう考えればいいですか?
複数に当てはまるのは珍しいことではありません。当てはまる数が多いほうから読み進めてください。同数だった場合、①感覚性と②運動性なら録音で切り分けられます(ズレが分かるなら②寄り、分からないなら①寄り)。それでも決まらない場合は、自分の声を第三者に聴いてもらうのが早い切り分けになります。
音痴の原因は何ですか?
生まれつきの要素と、後から身についた要素の両方があります。タイプによってつまずいている場所が違うため、原因も分かれます。遺伝や脳の働き、発声の癖や聴く環境といった要因ごとの整理は、音痴の原因はなに?タイプ別改善アプローチを徹底解説!にまとめています。
音痴を改善する方法はありますか?
タイプによって、最初に試すことの順番が変わります。たとえば⑤音域はキーを変えるだけで結果が変わることがあり、練習より先に確かめられます。発声練習・聴覚トレーニング・リズムトレーニングなど、練習ごとの具体的な進め方は音痴克服!簡単な練習法で歌が上手くなる方法【音痴の治し方】で扱っています。
絶対音感がなくても音程は取れますか?
絶対音感は、基準の音がなくても音の高さを言い当てられる力を指します。歌で音程を取るときに使われるのは、直前の音との間隔をとらえる力のほうです。逆に、絶対音感があっても声で再現できるとは限りません。聞き分ける力と声を出す力の関係は、絶対音感があっても音痴?音楽スキルの本当の仕組みを徹底解説!で詳しく整理しています。
タイプが分かって、実際に通える教室を探す段階に進むなら、エリア別に料金・講師・アクセスを整理した記事があります。
まとめ
音痴という言葉ひとつで語られる状態には、性質の違う5つの型がありました。ここまでの要点を並べておきます。
- 音痴は「感覚性」「運動性」「リズム」「滑舌」「音域」の5つに分けられ、つまずいている場所がそれぞれ違う
- 「3種類」と書かれることが多いのは、滑舌と音域を分類に含めていないため。この2つは音程の練習では変わらない
- 25の質問で、タイプごとに当てはまる数を数えられる。3問以上が目安になる
- ①感覚性と②運動性は正反対の状態で、録音を聴いてズレが分かるかどうかで切り分けられる
- 複数のタイプに当てはまることは珍しくない。数が多いほうから確かめていけばよい
音痴は、能力が欠けているという話ではありません。声が届くまでの流れの、どこでつまずいているかという話です。場所が分かれば、やることも変わります。
チェックの数がはっきりしなかった方も、それで構いません。1つに絞れないまま次に進んでも、確かめる過程で見えてくることがあります。
今日やることをひとつだけ決めるなら、スマホで1フレーズだけ録音して、原曲と交互に聴いてみてください。ズレが分かるか分からないか、それだけで①と②のどちらに近いかが見えてきます。
まずは、自分がどのタイプに近いかを確かめるところから。1フレーズだけで十分です。
